日本政府観光局(JNTO)は、10月1日(火)、東京大神宮マツヤサロンで「2024年度MICEアンバサダーの集い」を開催した。
開会に登壇したJNTOの蒲生篤実 理事長は、「新たに3名の就任をいただき、12年目を迎える今年度は64名のMICEアンバサダーに日本の魅力を世界に発信していただいている」とアンバサダーの理解と協力に謝意を述べた。蒲生理事長は5月に発表されたICCA統計をもとに、「2023年に世界で開催された国際会議件数はコロナ禍前の8割弱まで回復。日本は前年の12位から世界7位と大きく順位を上げ、2030年までに世界5位という成果目標に着実に近づいている。また、アジア太平洋地域では日本は韓国、オーストラリア、中国などを大きく引き離し首位を維持。さらに同地域の都市別でも、東京、京都をはじめ日本国内から15都市が70位以内にランクインしている」と報告。「これらの成果は皆様のご尽力とご協力の賜物であり、今後も国際会議の誘致に向けてお力添えいただきたい。またJNTOも、
コンベンションビューローなどステークホルダーと連携し、主催者を中心としたオールジャパンの一員としてしっかりと協力していく」と挨拶した。
来賓を代表して登壇した観光庁の中野岳史 国際観光部長は、昨年5月に策定された「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」に触れ、「2030年までに国際会議の開催件数を世界5位以内にするという目標を達成するべく、予算を大幅に拡充してMICEの誘致開催の促進に取組んでいる」と会場を鼓舞。さらに国際会議の学術振興等の意義に触れ、「この一年間、文科省と連携して新たな取組みを進めてきた。今年度から新規事業として大学における国際会議誘致開催促進事業を開始し、次世代
の国際会議主催者の育成やコンベンションビューローと大学の連携強化など、より長期的な視点で国際会議の誘致開催の促進に取組んでいる」と挨拶した。