一行は2月5日(月)午前に羽田を出発し、午後にKINTEX(キンテックス:Korea International Exhibition Center)を訪問。KINTEXの視察を実施したほか、高陽市コンベンションビューローのPeter LEE氏から「韓国MICEの現状」に関するレクチャーを受けた。
1. KINTEXの概要
◦韓国最大の展示場で、韓国貿易振興公社、京畿道、高陽市がそれぞれ1/3ずつ出資して設立。
◦第1展示場(1ホール~ 5ホール)と、第2展示場(6ホール~ 10ホール)で構成され、総面積は約10万㎡。
◦第3展示場の完成(2027年を予定)により、面積は約18万㎡に拡大し、世界第25位の展示場となる見込み。
2. 各展示場の構成
◦第1展示場
約5万㎡の分割可能な展示ホールと、20室の会議室から構成。1,500人を収容可能なグランドボールルームも備える。
◦第2展示場
多目的イベントホールと、4つの分割
可能な展示ホール(約5万㎡)で構成。
14の中小規模の会議室もあり。
◦第3展示場A・B
Aホール・Bホール合わせて7万㎡の展示場。(2027年完成予定)
3. イベントと運営
KINTEXでは、年間約120件の展示会と1,400件の会議が開催されており、その中にはKINTEXが主催する約20件の主管展示会も含まれている。また、インドのIICC(India InternationalConvention & Expo Centre)の運営も手がける。20年間の運営権を取得したKINTEXから派遣された2人の社員と地元採用により運営されている。
4. 「蚕室(チャムシル)MICE複合空間」プロジェクト
「蚕室MICE複合空間」(ソウル市・江南地区)は、KINTEXがコンソーシアムの一部として参加し、約35万㎡の敷地に展示、コンベンション、スポーツ、文化などの複合施設を構築するプロジェクト。このプロジェクトでは、10万㎡の展示場と会議室が予定され、2031年に完成予定。KINTEXが40年間運営することになっており、至近距離に立地する「COEX(コエックス)」とは異なる施設の特徴を活かした運営方針(展示会指向)が示唆されている。