月刊「MICEJAPAN」

2023年2月
Coronary Week 2022 東京でのリアル開催の価値を発信  

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このたび冠動脈に関する医学会が2022年12月1日(木)~3日(土)にわたり、東京駅丸の内南口に直結するJPタワー ホール&カンファレンスにおいて行われた。今回「Coronary Week 2022」と題し、冠動脈学会の新しい形でのトライアルとして、関連する日本冠動脈外科学会(JACAS)の第25回学術会、日本冠疾患学会(JCA)の第34回学術集会、The 8th International Coronary Congress(ICC)の3学会を合同で開催した。*Coronary(コロナリ)とは冠状動脈(血栓症)のこと。
国際学会であるICCは、2015年に第1回学術集会としてニューヨークで開催され、以後、ニューヨークと米国以外の都市で交互に開催されている。第2回がインド、第4回が中国で、2020年の第6回が東京開催を予定していたが、COVID-19のため開催が延期されバーチャル(virtual)で行われた。第8回となる今回は、ポストCOVID-19として初めて対面式による東京開催が実現した。
本誌では、3学会合同開催となった経緯やその目的などについて、日本冠動脈外科学会理事長で「Coronary Week 2022」の発案者でもある、ICC2022 Program Chairの荒井 裕国(JA長野厚生連・北信総合病院/統括院長)先生に会議直前に話をお聞きした。

 

3学会合同開催の大きな意義
━ 3学会合同でのCoronary Week2022の意義についてお教えください。
荒井 Coronary Weekは私の発案です。本当は5日間にして文字通り1Weekで開催したかったのですが、経費や参加される先生方のスケジュールとのバランスを考えて、この3日間の中にかなりプログラムを押し込んで開催することにしました。

今回、国際学会であるICCを東京で開催するにあたり、日本国内の学会を組み入れられたらと考えました。日本冠動脈外科学会は毎年夏に学術大会を、日本冠疾患学会は冬に学術集会を開催しています。まったく別の学会ですが、規模感と内容が近しいので、前々よりいずれ一緒にやってもいいのではないかという話もありました。今回は試験的ではありますが、この合同開催が成功すれば2つの国内学会の今後も変わってくると思っています。

3 学会の関係を説明すると、ICCは冠動脈外科分野の国際学会で、日本冠動脈外科学会とは近い関係になります。日本冠疾患学会は、簡単に説明すると内科医と外科医が冠動脈疾患に関して語らう会です。今回日本冠疾患学会にも共催をお願いしたのは、裾野を広げた会にしたいという思いからです。外科医だけだと治療の考え方がどうしても外科サイドに傾いてしまいますが、それに対して「内科ではここまでできる」、「こういう症状だったら内科の方がいい」、そういう議論ができるように内科の先生にも入っていただきたいと思いました。

 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
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