月刊「MICEJAPAN」

2022年4月
「OKINAWA MICE SUSTAINABILITY GUIDELINES」を策定

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貧困、紛争、気候変動、感染症など、人類は数多くの課題に直面している。このような中、未来を守り持続可能な世界の実現に向けて、さまざまな取組みが行なわれていることは周知の事実だ。振り返れば2015年9月、国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択された。2001年に策定されたミレニアム開発目標の後継として全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、2030年までに持続可能でよりよい世界をめざす国際目標だ。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓った。

同年12月、フランスで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では、1997年に京都で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)において採択された「京都議定書」の後継として、国際社会全体で温暖化対策を進めていくための礎となる条約「パリ協定」が採択された。

さらに、2021年11月にグラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、温室効果ガス排出削減強化を各国に求める「グラスゴー気候合意」が採択され、パリ協定のルールブックが完成。同会議会期中の11月4日には、観光における気候変動対策に関する「グラスゴー宣言」も発表されている。

沖縄県では2020年12月に発表された「SDGsに関する万国津梁会議」の最終報告書をもとに、2021年9月に「沖縄県SDGs実施指針」を策定。「平和を求めて時代を切り拓き、世界と交流し、とに支え合い誰一人取り残さない、持続可能な『美ら島』おきなわの実現」を基本理念とする「沖縄らしいSDGsの推進」を実行しており、多様なステークホルダーとともに全県的なSDGsの浸透と主流化をめざす「おきなわSDGsアクションプラン」の策定が進められている。

MICEにおいても持続可能な世界の実現に向けた具体的な対策と着実な実行が求められる中、沖縄観光コンベンションビューローは「OKINAWA MICE SUSTAINABILITY GUIDELINES ~沖縄MICE 開催におけるサステナビリティガイドライン~」を策定・発表。

本ガイドラインは、沖縄県がMICE開催地として進化し、主催者に選ばれ続け、参加者に支持されるMICEの開催地になることをめざすもの。MICEに関わるMICE プレーヤーを主催者、開催地企画事業、技術サービス、飲食、会場施設、宿泊施設、観光施設、輸送の8つに分類し、取り組みにあたっての共通認識や行動指針、取り組みのチェック項目を示すほか、沖縄県内事業者の取組を含む国内外の先進事例や組織がサステナブルな取り組みを実践するための手順にも触れている。

 


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