月刊「MICEJAPAN」

2022年5月
レポート:日本観光ショーケース in 大阪・関西

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「日本観光ショーケースin大阪・関西」初日のビジネスDAYに登壇された小島氏は、観光庁の発表を元に「MICEとは」、「MICEの意義」を共有し、ポストコロナに向けたMICE復活への考えを示した。またロシアによるウクライナ侵略に触れ、ICCA会長の声明をはじめ国際団体のロシアの支部、会員との交流を一時止める動きやポーランドの避難所がワルシャワの展示会場であることなどを紹介し、MICEは社会の動きに直結するビジネスであり、一日も早い終結を望むとコメントを寄せた。

MICE開催意義とコロナ禍の現状
まずJNTOの国際会議統計を用いて、右肩上がりで伸長し過去最高を記録した2019年の国際会議開催件数3,621件、参加者総数1,9940,000人と、新型コロナウイルス感染症の影響を受け激減した2020年の222件、960,000人を比較。この数字をどう見るかだが、小島氏は「オンラインでの開催環境の整備が進んだこともあっただろうが、多くの事業がストップした2020年に200件以上の国際会議が開催され約10万人の参加者があった」と評価。さらに「2019年の平均参加者数(参加総数÷開催件数)約550人に対して、2020年は430人。参加者の国際会議への参加意欲に変化はない」と分析した。

観光庁が示すMICEの意義(①ビジネス・イノベーションの機会の創造、②地域への経済効果、③国・都市の競争力向上)を元に、年間1兆590億円の経済波及効果を生み出していることが明らかにされた観光庁が実施した2017年度調査やバルセロナで開催されている「Mobile World Congress」の事例を示し、多くの自治体が取組むMICEの意義を検証。

2020年2月の開催中止がMICE業界に大きな衝撃を与えた「Mobile WorldCongress」。通信業界最大の総合コンベンションだが、そのはじまりは通信規格の国際会議。ビジネス・イノベーション機会を拡大する中で、多くの競合を押さえバルセロナが街をあげた誘致に成功した。過去最大規模での開催となった2019年には、世界中から10万人の参加者がバルセロナに1週間滞在した。「Mobile World Congress2022」には、183ヵ国から61,000人以上が参加。2億4,000万ユーロ(320億円)の経済効果があった。

 


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