日本のほぼ中央に位置する名古屋エリアは、自動車産業や航空宇宙産業の集積をはじめとしたアジアを代表する「ものづくり」の一大拠点です。愛知県の製造品出荷額は42年連続全国1位、特に輸送用機材器具製造業のシェアは38.4%で全国1位となっています(経済産業省「工業統計2019」)。
裾野の広い産業基盤を支えるのは、産学連携の強力なネットワークです。例えば素材産業は、炭素繊維などの最先端の複合材料分野の研究や製品開発において、企業と研究機関の密接な連携が進んでいる分野です。
地域における産学連携の主要な担い手である名古屋大学は、今世紀に6名のノーベル物理学賞・化学賞受賞者を輩出し、材料科学・エレクトロニクスや化学・生物学、そして素粒子・宇宙・数理物理学などの領域に強みを持ち、最先端の学術研究活動により世界屈指の研究大学をめざしています。
地域のリソースやポテンシャルを高め、学術・産業分野の振興や交流人口の拡大を図るため、名古屋市では中核的なMICE施設の大規模リニューアルを進めています。
ポートメッセなごやREBORN!
現在工事が進められているポートメッセなごやの「新第1展示館」。2022年10月オープン予定です。「新第1展示館」は、約2万㎡の無柱空間をフレキシブルに活用できることで、展示会では約1,000小間のブース設置、コンサートでは1万人超の観客に対応します。会場の分割使用や可動階段席により多様な会場レイアウトを実現し、他都市の類似施設と比べて低廉な料金設定も魅力です。
「新第1展示館」と既存施設を結ぶ場所に新たな「コンベンション施設」が同時に建設されます。4分割可能な会議室(300㎡及び1,000㎡)、レストラン、半屋外の展示スペースを備え、展示施設とともに大型MICEに対応可能です。また、改修工事により2024年4月から約2年間休場する名古屋国際会議場の代替施設として、MICEを強力にサポートする役割を担います。