2018年10月8日(月)~12日(金)にTCEB(Thailand Conventions & Exhibitions Bureau)主催で開催された"IMFT2018"レポートの第2弾をお届けする。東部経済回廊"EEC"で発展するチャチュンサオ、チョンブリ、ラヨーンの東部3県を巡るメディア・ツアーとなった。今月号では、タイ国政府がその開発に力を入れるラヨーン県にある豪華リゾートアイランド「サメット島」と、チョンブリ県のパタヤに最近オープンした巨大なコンベンションセンター「ノンヌー国際センター」を中心に紹介する。
特別感を醸すMICEで使えるサメット島
タイ国のMICE産業を活性化させるためにTCEBが"EMC(Eastern MICE Corridor)"(EMCの詳細は前号参照)を推進している。現在タイ国政府が実施している"EEC(Eastern Economic Corridor)"政策は、チャチュンサオ、チョンブリ、ラヨーンのタイ東部3県を経済特区に指定し、物流インフラ整備を中心に大きく変貌しつつある。その中でTCEBは、EMC計画を推進することでEECエリアを東南アジアにおけるMICEビジネス・リーダーに押し上げる計画を打ち出している。
IMFTで訪れた「Ao Prow Pier」は、ラヨーン県にあるサメット島で最も豪華なリゾートホテルである。ここにはコテージ形式のゲストルームが100室ほどあり、タイ湾の美しい景色を望む会議室も併設されている。サメット島には対岸の港からスピードボートで約30分。バンコクからトータルで約3時間ほどの場所にある。サメット島はタイ国政府が開発を手掛けるリゾート地で、Ao Prow Pierのほか島内にはさまざまな宿泊施設があり、島全体で年間10憶バーツ(約34億円)以上の収入を得ているとのこと。現状は観光中心となっているが、TCEBのEMC展開に連動してMICEでの利用価値を島全体として上げていく方策を展開している。MICEを取り込むことにより今後はその収益もさらに増大することが見込まれる。